落合教室の稽古日
今週は、全体集中稽古

突きや蹴り、受けなど
どうすれば早く突ける?
どうすれば早く蹴れる?
どうすれば力強く打ち込める?
生徒の皆さんに、質問を投げかけながら進めました。

こうかな? ああかな?
頭を使って、体を使って考える生徒の皆さん。
なかなかピンとこない生徒には、
「〇〇さんの動きを見てごらん、何か気付く?」
それでもピンとこない場合は、
「ほら、軸足をよく見てごらんどうなってる?」
と参考ポイントに注目してもらいヒントを得る。
そして、やってみると手ごたえを得る。

私の指導方針として、
すぐに答えを教えることはせず、
できるだけ生徒自身が考え気づき発見するを心がけています。

このやり取りの中で、特に大切にしていることがあります。
それは、
「他の生徒と比べない(他者比較)」です。

例えば、
「〇〇くんのほうが蹴り強いよ。もっとしっかりやらんと」
「〇〇さんは、〇級すぐ合格したよ。だいぶ時間がかかってるからがんばらないと」

このセリフ、発破をかけるつもりで言っているかもしれませんが、
言われた生徒は、やる気が出るではなく逆にやる気が下がるように思います。
(中には、超負けず嫌いで逆にやる気アップする子もいます。)

比べられて、他者比較されてをいつも繰り返し受けていると、
自分に対する自尊感情や自己肯定感が低くなる傾向にあります。

人と比べられて育った子どもは、大きくなっても比べ続けてしまいます。
本来持っている自分の力、すばらしいところ、本来の自分のありのままの姿を
受け入れることができずにいる。
これでは、ずっとストレス溜まりっぱなしです。

なので、他の生徒と比べることはせず、
その生徒自身にフォーカスし生徒の気持ちを高め成長できるような言葉かけや関わりが大切です。

実は、私自身が、子どもの頃いつも比べられて育ってきました。
「〇〇君の方が、勉強ようがんばっとるよ。あんた全然やってないじゃない。」
「なんで、これが分からない。みんなこれくらいできるよ。」
「みんな、きちんと机座って先生の話聞いてるのに、あんただけフニャフニャしとったよ。ちゃんとせな!」

確かに、子どもの頃ちゃんとしてなかったので言われても仕方ないのですが(笑)

これが日常的でしたので、無意識に他者と比べる癖(思考)がでてしまうんです。
今でも全く出ないわけではありませんが、
健全に冷静に捉えて切り替えれるようになりました。

ひとつ経験してきた立場から申し上げると、
比べられ続けると、ストレスが増え、心身に何かしらの影響が出てきます。
私の場合は、よく風邪をひき、よく胃の調子を崩していました。
ストレス=免疫力との関係性もありますから、反応のひとつだったのかもしれません。

同じ比べるなら、他者と比べずその子自身の成長と比べる

といっても、
「前までできてたのに今できてないじゃん、ダメだよ!」のようにネガティブに比べるのはNG
自身の体験と子育ての経験、子ども達との関わりからこんな気づきをいただきました。