今回は、保育士からの質問ではなく、私から質問を投げかけてみます。
「みんなと一緒に活動しない子ども 先生はどう関わっていますか?」
体操教室指導訪問先の認定こども園や保育園にて、
2歳児~5歳児まで関わらせていただいてます。
活動のとき、2歳児、3歳児クラスに必ず1人~2人集団から離れて
遊具や砂場などのほうへ行って遊ぶ子どもがいます。
その時、現場の先生はどのように関わっていますか?
ここでは、何がよくて何が悪いという正否を問うことはしません。
私が今まで現場で見てきたことや保育士の先生方からお聞きしたことをもとにお伝えすると、
・子どもが離れたらすぐに近寄り「みんなやっているから、いくよ。」と声をかけ集団に入れる。
・子どもが離れたらしばらく様子を見て、時々声をかけ集団へ入るよう促す。
・子どもが離れたら様子を見つつ、無理に集団に入れようとせず、本人がみんなの遊びを気にしている様子が見られたら、「一緒にやってみる?」と声をかけ促してみる。
・子どもが離れたら、集団への促しはせず、そのまま本人が動きたいようにさせ安全に配慮しながら見守る。
私が体操教室をしているときに、先生方の関りの中で多いのが、
子どもが離れたらすぐに近寄り「みんなやっているから、いくよ。」と声をかけ集団に入れる です。
そして、教室終了後に先生から「先生、すみませんでした。ちゃんとできなくて」と謝罪の言葉があります。
どうして謝るのか聞いてみると、
「わざわざ外部から来てくださって教えていただいているのに、ちゃんできてなくて申し訳ないから。」とのことでした。
この気持ち、私も逆の立場だったら同じように思っていたでしょう。
でも、謝る必要は全くありません。
私の考えですが、集団から離れる子どもは離れてOK!
時々、「あんなことしてるよ、面白そうなことはじまったよ」などの言葉かけはしますが、
入るか入らないかは子ども自身に任せています。
一方でこんな見方をしています。
集団から離れている子どもは、あっちいったりこっちいったりしていますよね。
また、その場で同じ場所でじっと遊ぶ子どももいると思います。
私は、それも運動の一つとしてみていて、
動きの大小はあるかと思いますが、体を動かし頭を動かし心を動かしています。
まったく何もしていないなら、寝ているはずです。
そうではなく何かしています。
本人なりの何か目的や思いがあって何かをしています。
これも運動の一つだと捉えてみています。
なので、先生方にお伝えしていることは、
「もしみんなの輪から離れて行っても、無理に集団に入れないでくださいね。
危険がないように見守っていてください。入りたいときに入ってくればいいですよ。」
とお願いしています。
意外にも、このほうが子ども自身から輪の中に入ってきてくれる確率が高いんです。
実際、まったく輪に入らずに体操教室を終えることもありますけど。
私としては、このほうが先生も子どもたちもリラックスしてその場にいられるかなと思っています。
ただし、発達障害のある子どもの場合は、
障害の程度によって関り方が違いますので、
すべてにおいて前述の関わり方が当てはまるものではありません。
今回アップした記事の内容は、以前から気になっていたことで、
もしかすると、保育士の先生の中には、
外部の講師にすっごい気を使いすぎてしんどくなっていないかなと思いまして、
少しでも何かの参考になればいいかなという感じでアップしました。