今日は、認定こども園にて3歳児クラスの体操教室でした。
こちらの園もそうですが、私が訪問させていただいている各保育園では
みんな運動会の練習をがんばっているところです。
園児たちも一所懸命、保育士の先生方も一所懸命 熱気が伝わります!

さて、タイトルにもある導入あそびの導入の仕方について
自分の考えをアップしてみました。
体操教室を進める上で、活動プログラムを構成するとき「導入」「展開」「整理」
この3つのくくりで構成を考えています。

導入は、次の展開で行う運動あそびを盛り上げるため、また子ども達が集中して取り組めるための伏線。
展開は、活動のメインとなる運動あそびを行います。
整理は、整理体操をすることもひとつですし、今日はどんなことをしたんかね? どんなところが楽しかった?など振り返りの場面としています。

どれも大切なことですが、
私が特に重視しているのが、導入の場面です。
これを疎かにしてしまうと、次の展開 → 整理へとうまくつながりません。

例えば、今日の体操教室では、サーキット(マット、鉄棒、とび箱)運動あそびを行いました。
運動会に向けて鉄棒の実施頻度を増やしたいことと、あともう少しで自分の力でできそうな園児が多くいましたので、
鉄棒に重点を置きながらのサーキットを展開しました。

サーキットの前の導入として取り入れたのは、パラバルーンあそびです。
パラバルーンって年間を通してどれくらい活用しているでしょうか?
運動会前の練習のときだけっというところもあるかもしれません。
できれば、運動会以外のときでもしっかり使っていただきたいアイテムのひとつです。

パラバルーンを使って、小刻みにバタバタ動かして手首の運動
もっと大きく動かして、手指~手首~肘関節~肩といった腕全体の運動
パラバルーンを把持して、足踏みやその場かけっこ
慣れてきたら、パラバルーンをバタバタしながら足踏みやその場かけっこ
ひとつの手で交互に持ち替えあそび
男の子、女の子が交代交代でバルーンをバンザイであげる+バタバタする役、バルーンの中に入る&逃げる役であそぶ脱出あそび
を行いました。

なぜ、パラバルーンを導入で取り入れたのか?
それは、今日は鉄棒を重点的に進めたい。
今の園児たちには、鉄棒動作が上手にできるために次の力が必要。
手指の巧緻性、握力、手首の安定性、腕の筋持久力のアップ、手で掴んだ状態で足を動かす協応力の向上を図りたい。
これを楽しく夢中になって遊ぶ中で養っていきたい。
「よし、パラバルーンをやろう!」 ということになったわけです。

予想通り、パラバルーンは大盛り上がりで、園児たちは力いっぱい元気いっぱい動いてくれました。
その後の、サーキットではみんなすばらしい動きを見せてくれました。
特に、鉄棒では力強く安定感のある動きを見せてくれましたよ!

導入は、明確なねらいを持って、展開へのつながりをもって取り組んでいくことで、
いい流れで進めることができますし、何より子ども達が楽しんで活動し「楽しかった!またやりたい!」と満足感を得ることができます。
体操教室の出来は、導入で決まる!といっても過言ではないかもしれませんね。

↓ 写真は、イメージです。 今日のパラバルーンでは、こんな感じでもっとたくさんの35名の園児と一緒にあそびました!

認定こども園体操教室2018-9-7