具体的な言葉をかけてくれないと僕にはわからないんです。

「うろちょろせんとじっとしてなさい! ちょっと落ち着きなさい!」
と、私は、幼児期~小学3年生のころまで、親からいつも注意されていました。

子どもの頃の私は、多動性タイプ。
落ち着きのないいつも動いている子でした。

この言葉当時の私には理解できませんでした。
じっとするって、どうやってやるの?
落ち着きなさいって、どうやってやるの?
といつも頭の中は???状態でした。

当時の僕に、もっと具体的に分かりやすく行動をとりやすい言葉をかけてほしかったなと今では思います。

例えば、じっとしてなさい!を言い換えると、、、

→ カチコチ魔法をかけるね! 時計の長い針がここに来たら魔法解けるからね。
でも、どうしても動きたくなったら、ちょっとだけならここからここまでの場所で動くのはいいよ。

ちょっと落ち着きなさい!を言い換えると、、、

→ 静かなやさしい動物って何がいる?  (子ども)コアラ!
じゃあコアラに変身できる? (子ども)できる!
それじゃあ、今大事なお話をしているから、あと少しでお話しが終わるから
それまでコアラになって静かに待っててくれる?
協力してくれるととってもうれしいな!

幼少期の私にこうした言葉をかけてくれていたら、
じっとする、落ち着くことができていたかもしれません。

こんなケースもありますね。
廊下は走らない× という掲示。
幼少期の私は、廊下は走らない× ということは、どうすればいいの?と思っていました。
子ども 廊下を歩きましょう!
廊下は走らない× ではなく、廊下をゆっくり歩きましょう〇!
のほうがとってもわかりやすい。

子どもの年齢やその場、その時、その状況によって、
言葉の中身はいろいろ変える必要があると思いますが、

一つ言えることは、命令言葉、怒った口調というのは、
一時的には言うことを聞いても、すぐに元の状態に戻ります。
危険な場合であれば、強く言うことも必要ですが、、、

じっとさせよう、落ち着かせよう はなかなかうまくいきません。
させようではなく、協力してほしいなというスタンス。
あなたが協力してくれるととってもうれしいなという言葉を添えると
子どもって協力してくれると思います。