体操教室訪問先の各園で保育士の先生方とお話しする中で、
「年少では、でんぐり返しができるようにしたいんです。」
「年中では、足抜き回りができるようにしたいんです。」
「年長では、運動会で逆上がりができるようにさせたいんです。」

といったお話があります。
確かに、鉄棒やマット、跳び箱のそれぞれの技ができるようになればすてきですよね。

でもね、ここでひとつ考えてほしいことがあるんです。
それぞれの技をしたい、させたいというのは誰の思いでしょうか?

担当クラスの先生?
主任先生?
園長先生?
子どもたち?

そしてもうひとつ大事な大事なこと
なんのためにその技をしたい、させたいんでしょうか?

よく耳にする言葉は、

ほかの園でやっていたから
最近の運動会では、多くの園で取り入れてやっているから
今までずっと取り組んできているから
園として、こんな技も取り組んでいるというのを親御さんに伝えたいから
子どもたちにチャレンジして達成してほしいから
・・・
・・・
園のため?
先生のため?
親御さんのため?
子どもたちのため?
・・・
・・・

この “なんのために” ってところとても大事だと思っています。
園や先生方が考えている取り組みを通して、
最終的に子どもたちはどうあるのか?
子どもたちは、どんな表情になっているのか?
どんな姿になっているのか?
そこをしっかり思い浮かべながら
“なんのために” に注目してほしいかなと思う今日この頃です。