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『 保育士試験合格までの道のり その③ 』

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さて、今回はその③ 「実技試験に向けて」です。

その前に、奇跡的に合格した筆記試験ですが、
各科目、100点満点のうち60点(6割)以上得点すると合格です。
(教育原理と社会的養護は、それぞれ50点満点の6割)

勉強の段階で、6割以上の得点を獲得するというギリギリラインの
設定で勉強したのでは躓く可能性が高いと思っていましたので、
8割以上の目標設定で勉強しました。

結果、各科目6割~7割前後の点数を獲得し、
ギリギリで合格といった感じです。

特に私が一番苦手としていた、
「子どもの食と栄養」と「保育実習理論」は、本当にギリギリでした。
音楽の分野なんてさっぱりでしたので、
一か八かで回答したら奇跡的に正解!
運が味方してくれたのかもしれません。

さて、本題です。

実技試験の課題ですが、
事前に受験申請の手引きの中に
実技試験概要として掲載されています。
音楽・造形・言語の中から2つを選択し試験に臨みます。

私の場合、造形の絵を描くことが全くダメなので却下
音楽と言語を選択しました。

音楽は、2曲課題がありそれを歌いながら演奏します。
ピアノ・ギター・アコーディオンいずれかで演奏可能できます。
言語は、4つの課題から1つ選択し3分間お話(素話)します。

今回その③では、音楽の実技試験についてお話しをします。
(その④では、言語をお話しします。)

楽器は、ピアノを選択
ピアノを弾くのは、小学校の授業以来。
しかも弾きながら歌うって、私にとっては至難の業

課題クリアのために取り組んだことは、

youtubeで検索して勉強したり、

体操教室訪問先の保育士の先生に、ピアノの弾き方教わったり、

初心者でも弾けるアレンジした楽譜を買って練習したり、

家にエレクトーンありましたので、手始めの練習用として取り組む。

しかし、試験のピアノはアップライトピアノ
感覚を養うため、体操教室訪問先の園長先生にお願いして、
教室終了後の10分ほどお借りして練習させていただきました。
(※ 園長先生、その節は大変お世話になりました。)

両手で弾くというのが、なかなかできず大苦戦
練習の甲斐あってなんとか弾けるようになりました。
歌のほうはというと、歌うことは好きでしたので入りやすかったです。
ただ、課題曲のキーが高くて高いところがきつかった!
かといって移調する知識もスキルもないのでそのままのキーで練習

さて、いよいよ準備万端(のつもり)で、試験に挑む

課題曲は、「お母さん」と「アイアイ」の2曲

試験場には、採点の先生が2名待ち構えている
この時は、それほど緊張感はなく、
深呼吸しゆっくりとピアノの前に座る
楽譜(持ち込み可)を台にセットする。

さあ弾くぞ!と指を鍵盤にもっていこうとした瞬間、
「あれ?ドの位置ってどこ?」と分からなくなり頭が真っ白に

なぜこうなったかというと、
ピアノにメーカーロゴのアルファベット表記があり、
練習していた時、その印字の位置で、
ドがどこにあるかを記憶していました。
その表記部分を持ってきた楽譜で隠してしまったのでプチパニックに。

よく考えれば、楽譜を外して位置確認すればよかったのですが、
それをすると減点になるかもと勝手に思ってしまい再確認しませんでした。

経験者の方からすると、位置が分からないことってないと思うのですが、
私の場合、鍵盤って白と黒でしかも同じ形状ですから、
全部同じに見えてしまい、
どこかというのを区別するのが難しかったんです。

どうにでもなれ!と思い、
イチかバチか指をもって行くと、
これが奇跡的に合っていて弾くことができました。
またまた、運が味方しくれたようです。

最初の「おかあさん」は、出だしは好調でしたが、
途中、弾く場所を間違えメロディーはぐちゃぐちゃ
それでも、止めてなるものかと大きな声で歌は継続
なんとか終了

「おかあさん」だったのに、
「おじいさん」を弾いてしまったと落ち込んだ私
これが今では笑い話になりました。

続いて「アイアイ」
最初で大コケしたので、もう不合格だなと覚悟を決めると、
肩の力も抜けて思いっきりできました。

右往左往ありながらの実技音楽試験
合格通知を見ると、ギリギリの合格点で無事合格!

絶対不合格、あれで受かったら奇跡と思っていたので、
本当にうれしかったです!
もしかすると、演奏は無茶苦茶でも、
合格するぞ!保育士になるぞ!という熱い気持ちが、
試験官の先生方に伝わり情けをかけてくれたのかもしれません。

結果、合格できたからよかったものの、
何ともスムーズにいかないもので、
私らしいといえば私らしいのですが、
これもいい思い出と経験になりました。

保育士試験合格までの道のり その③は、以上です。
次は、保育士試験合格までの道のり その④
言語試験について書きたいと思います。