「とも兄さん(私)、こっち来て食べんさい! お疲れじゃったね~。遠慮せんと食べんさいよ。おいしいんじゃけえ」

と、体操教室が終わるといつも声をかけてくれた理事長先生。
食事をしながらたくさんお話を聞かせていただきました。

中でも印象に残っているのは、
「立ち上げ当時は、保母(保育士)ひとりで6人の乳児をみていたんよ。
これじゃいけんと、おえらいさんところへ人形6体持ってみんなで行って、
保母ひとりでこんなにみるのは限界!改善してほしいって、何度もお願いに行ったんよ。」
こうした働きかけがあり、現在の3対1の配置基準になったそうです。
これ以外にも、保育の改革にご尽力され数々の功績がたたえられ褒章を受章されています。

50年間長きに渡り子ども達を支えてきた愛と情熱にあふれた理事長先生
この4月にお亡くなりになり、今日は先生のお別れの会でした。

いつも帰り際に、
「あんたがんばりんさいよ! しっかり前向いて、前向いて!」
その言葉が私の心にいつまでも残っています。

10年間こちらの法人4つの園にて、
約400名の子ども達の体操講師として関わらせていただいたこと、
そして、私が子ども達に関わる活動をしていくきっかけを与えていただいたことに感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。

夕方のマラソン中、空を見上げると、
「あんた、がんばりんさいよ!」って応援してくれている気がしました。